ブログに沼るグレッグル

万年ベンチ外のブログ

ゴールドrush

 太陽が地平線から顔を出して間もない頃、私は起床した

 

 眠い目を擦りながら、急いで支度を済ませチャリで30分

 

 曇天の下、広大なグラウンドで早速作業は開始される

 

 昨晩降った雨の影響で水溜まりができた箇所を、両手でないと持てないくらい大きなスポンジで吸引する

 

 その後は、グラウンドの隅っこにある土の山を削ってそれを撒いてグラウンドのコンディションを整える

 

 昇ってきた太陽が地面を照らして気温が上がってきた頃、レギュラー組がやってくる

 

 私たちが長い時間をかけて整えたグラウンドで、私たちは一切プレーすることなく雑用へと回る

 

 その不遇っぷりが影響して、同期のレギュラーにコンプレックスや嫉妬の感情が私の中に深く根付いてしまい、卒業してから彼らと関係を絶った

 

 遡れば、この原因を作ったのは母だと考えられる🤱

 

 私は高校受験期にアニメやゲームにハマり、高校に入ってからは部活には所属せずに帰宅部を選択することを決めていた

 

 その旨を母に伝えたところ、「部活には必ず入ってもらう」という返答があった

 

 先輩や親戚がおらず、進学先の高校に人脈やツテがなかった私は、多彩な部活の情報が入ってこず、小学校・中学校と続けてきた野球を続ける選択肢しかなかった

 

 公立高校の部活といえど、高校野球は甘くなかった。私のような消去法で部活を選択した人間がレギュラーを取れるほど甘い世界ではなかった

 

 ゴールドラッシュ。かつてアメリカ人が金を求め掘り進めていたように、私も毎日土を掻いていた

 

 朝から晩まで、監督の指示があるまで終われない重労働。対価はない。これに比べれば、社会人になって働くことは容易いと思う。なぜなら対価があるから

 

 高校三年間ずっと補欠部員だったが未練はない。むしろ夏の大会で負けたあの日の開放感を私は忘れない。おそらく、獄中の囚人が釈放された日と似たような気持ちだったのではなかろうか

 

 いやむしろどうしたら部活から逃げ出せるかばかり考えていたから、脱獄犯の思考に近かったかも知れぬ

 

 

 私が三年の歳月をかけて掘り出した「自由」という名の金塊

 

 今後はこの「自由」を大切に心の金庫に保管したい

 

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